こんにちは!台北在住トッピーです。
台湾在住2年目です。
親日国で日本から距離も近く、観光地として人気がある台湾は、移住先としても人気です。
近年ではグローバル化や働き方・ライフスタイルの変化に伴い、海外移住者が増えています。移住先として台湾を候補の1つに入れている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、台湾移住のメリットとデメリットについて、実際に現地で生活している私の視点で、詳しく紹介していきます。
台湾移住を検討している方はぜひ参考にしてください。
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台湾生活は魅力的なところが沢山ある一方、不便で大変なところもあります。
私は台湾に住み始めて1年以上経過しています。私の経験を基に、台湾生活のメリット・デメリットを紹介していきます。
【台湾移住】台湾生活のメリット
私が感じた台湾生活のメリットは、以下の通りです。
- 治安が良い
- 人が優しい
- 周りの目を気にしない国民性
- 医療水準が高く、自己負担額は安い
- 水道・電気・ガス代が安い
- 税金が安い
- 公用語が中国語
- 日本語がかなり通じる
- 日本の物が簡単に手に入る
- ローカル飯が安くて美味しい
- 花粉がない
1つずつ、解説していきます。
台湾はほかの国と比べると、治安がかなり良いです。
日本も治安の良い国と言われていますが、台湾は日本と同程度かそれ以上に治安が良いと思います。
私は台湾で暮らして1年以上経過しますが、犯罪や事件に巻き込まれたり、それを目にしたりしたことは1度もないです。
お店や夜市も夜遅くまで賑わっており、女性1人で夜に出かけている場面も普通に見かけます。
勿論、絶対に大丈夫とは言えませんが、最低限の注意を払って自分の身を守れば、安全に台湾生活を送れるでしょう。
台湾人は優しくて大らかな人が多い印象です。
道を尋ねたり、困ったことがあり助けを求めたりすると、初対面なのに「そこまでしてくれるの?」というぐらい丁寧に接してくれます。
私自身、道を尋ねると目的地まで一緒に歩いてくれた人や、まだご飯を食べていないと言うと大量のお菓子をくれたAirbnbオーナーなど、台湾に来てから多くの優しさに触れました。
不安な海外生活でしたが、台湾人の優しさで心が温まりました。
台湾人は、良い意味で周りの目をあまり気にしません。
周りからどう思われるかよりも、自分がどうしたいかを軸に生きている人多い印象です。
自分の好きな服を着て、化粧をして、やりたいことをやって、といったように、それが周りからどう見られるかはそこまで気にしていません。
日本人は逆に、周囲の目を気にして生きている人が多い印象です。それがプレッシャーになり、居心地悪く感じる人も多いでしょう。
個人的には台湾の国民性が好きで、居心地良いと感じます。
台湾に来てからファッションがテキトーになりました。笑
台湾は医療水準が非常に高いと言われています。
「Health Care Index by Country 2023」のヘルスケア指数ランクによると、台湾が世界1位となっています(日本は3位)。
非常に高水準な医療レベルでありますが、自己負担額も安いです。
日本同様国民皆保険制度があり、保険料は収入や職業で決まりますが、平均給与から計算すると毎月約800元程度です。
そして診察時は保険で65%程度カバーされ、自己負担額は約35%程度です。
これは日本とほぼ同水準です。病院に行った場合、数百元払えば、診察してくれて薬ももらえます。
海外生活で不安な医療事情ですが、台湾の場合は安く、高水準な医療を受けることができます!
場所によって値段が異なる場合がありますが(大家さんが値段を設定している場合高いです)、基本的には台湾の公共料金は、日本より安いです。
2023年2月の水道・電気・ガス代は2人暮らしで以下の通りでした。(1台湾ドル=4.5円で計算)
- 水道:220元(≒990円)
- 電気:210元(≒945円)
- ガス:220元(≒990円)
全部で650元(2925円程度)です。2人で割ると1人月1500円程度です。日本に比べるとかなり安いです。
毎月必ず必要な水道・電気・ガス料金。これらが安いと生活しやすくなりますよね。
税金問題も海外生活する上で大切なポイントです。この点で台湾は日本に比べて優良国です。
まず、住民税がないです。
そして消費税は(正確には営業税と呼ぶらしいですが)5%と、日本よりも安いです。
所得税に関して、台湾では個人の総合所得に対して最低5%から最高45%の税率による超過累進税率によって課税されますが、こちらも日本より安くなっています。詳しい税率はこちらで参照できます。↓
台湾の公用語は中国語です。
これがなぜメリットかというと、中国語は世界で最も話者が多い言語であり、さらに中国経済成長率から見るに、中国語の有用性は将来必ず上がるからです。
勿論ただ住むだけでは中国語ペラペラにはなりませんが、台湾に住むことで、学習効率はかなりアップします。
せっかく海外に住むなら、その国の言語を習得したいはずです。そこで超マイナー言語が話されている国へ行くより、メジャー言語の中国語が使われている台湾で生活するのは、大きな魅力になるはずです。
中国語を習得できれば、自身の市場価値も大きくアップするでしょう。
日本統治時代の影響や、日本文化に興味のある人が多いことから、日本語を話せる人はかなり多いです。
またコロナ前は日本からの観光客が多かったことから、観光スポットや有名飲食店などでは日本語を話せるスタッフがいたり、日本語のメニューが用意されていたりします。
海外生活で最も苦労することの1つは言葉の壁でしょう。しかし台湾の場合、他の国に比べるとそこまで心配する必要がないです。
日本のシャンプー、化粧品、お菓子、洋服など、台湾では日本の商品が沢山売られており、簡単に手に入ります。
日本のコンビニやダイソーUNIQLOなどもあり、基本的に台湾現地で基本的な生活用品は揃います。(日本の飲食店も沢山あります)
日本で買うより若干値段は高くなっていますが、日本製品の安心感やクオリティから、日本のものが欲しくなる時は多々あります。
そんな時にも台湾の場合、簡単に手に入れることができるため、非常に生活がしやすいです。
台湾のローカル飯は、滷肉飯,雞肉飯,牛肉麵,麵線などなど、挙げ出したらキリがないですが、美味しいものが沢山あります。そしてこれらはお手頃な値段で食べることができます。
台湾旅行へ来る方々も、台湾のグルメを目的にする人も多いでしょう。
勿論お店によって違いはありますが、
- 滷肉飯、雞肉飯,麵線:50元前後
- 牛肉麵:150元前後
とかで食べれます。
とても美味しい台湾ローカルグルメをお手頃値段で食べられるのは、大きな魅力の一つです。
正確に言うと、3〜5月ごろのスギ・ヒノキ花粉がないです。
これはかなりありがたいです。
花粉症は日本の国民病とも言われ、これで苦しめられる人は沢山いるはずです。私もそうでした。
3〜5月はくしゃみ、目、鼻、のどの痒みなどに苦しみ、仕事や勉強の効率もガクッと落ちてしまいます。
夜しっかりと眠れない時もあるほどです。。。
台湾へ来てから、花粉に悩まされることが無くなりました。
3〜5月も非常に快適で、長年の悩みを解消できた気分でした。
花粉がないという点も、台湾移住の大きなメリットだと思います。
【台湾移住】台湾生活のデメリット
私が感じた台湾生活のデメリットは、以下の通りです。
- 車の運転が荒い
- 空気が汚い
- 水道水も日本に比べると汚い
- 高温多湿な気候
- 虫が多い
- 給料が安く、物価が高い(台北)
- 外食中心の文化
- 自然災害が多い
1つずつ、解説していきます。
台湾の運転は、日本と比べるとかなり荒いです。車の運転をしない人も油断してはいけません。日本のように歩行者優先の精神で歩いていると、かなり危険です。
信号が変わる直前に突っ込んでくる車、歩行者スレスレで通っていくバイク、信号無視など、このようなドライバーを頻繁に見かけます。
こんな運転をしている人が多い台湾なので、交通事故発生数もかなり多いです。
私自身、台湾に来てから何度も交通事故の現場を目撃しています。
交通事故の現場を目撃する頻度は日本にいた時よりも明らかに増えており、それだけ台湾の交通事故リスクが高いことを実感しています。
車やバイクの運転をしない分まだましですが、歩行者としても気をつけなければいけないです。台湾で外出する時は、「信号が青になっても油断しない」、「車は譲ってくれないもの」、これら気持ちを常に持っています。
バイクが多いことや、各地にある工場、火力発電所などの影響で、台湾の排気ガス問題は深刻になっています。
特に大気汚染に敏感な方は気をつけましょう。外出時はマスクをつけるなどして、自身の体を保護しましょう。
台湾の水道水は日本よりも汚く(日本が綺麗すぎるのですが)、そのまま飲むことはできません。
水道管の老朽化や不衛生な貯水タンクが原因です。水道水を飲む場合、濾過→煮沸する必要があり、面倒です。
ただ日本に比べると少し水質が劣る程度で、それほど悪いわけではありません。
歯磨きやうがい、洗顔などは普通に水道水を使って問題ありません。
勿論体質や免疫力によるため、必ず大丈夫とは言えませんが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
詳しくはこちらの記事で解説しています↓
台湾の水道水は飲める?そのまま飲むのは危険です!台湾の夏は特に暑く、最高気温40度に達する日もよくあります。
真夏に外に出ようものなら、一瞬で汗だくになります。部屋にいる時も基本的に冷房を付けていないと、暑くて汗が吹き出してきます。熱中症のリスクも高くなるため、夏の外出は危険なレベルです。
そして雨が多いため、台湾(台北)は年中湿度が高いです。
ジメジメした空気に暑さも相まって、夏は特に気持ち悪さを感じます。
高温多湿な気候も関係していますが、台湾は虫が大量発生します。
虫嫌いにはかなりきついですが、特にゴキブリが大量にいます。
気候や衛生面など、日本よりも繁殖しやすいのでしょう。私も台湾へ来てからゴキブリに遭遇する頻度がかなり増えました。
室内は対策グッズを設置して発生を抑えましょう。
台湾の給与は、安いです。
新卒(大卒)の平均月収は3万数千元と言われています。日本円にして15万円程度です。
日本に比べると安いですよね。にも関わらず、台湾(特に台北)の物価は高いです。私が台北に1年間住んだ感覚で言うと、日本と変わらないぐらいです。
特に家賃は高く、円安も相まって、台北中心部は日本の都心と変わらない値段になっています。
新卒の給与で台北1人暮らしは、正直かなりきついなと感じます。
台湾は自炊が高くついたり、キッチンのない家が多かったりして、外食中心の文化です。
外で安く、美味しいものが食べれるので、自然とそうなってしまいます。
デメリットとしたのは、健康面の心配です。
台湾の食事は脂っこい食べ物が多く、毎日健康面を意識せずに外食をしていると、体重増加や、肌荒れが起こったりします。
台湾は地理的に、台風や地震が頻繁に発生する地域です。
台湾へ住み始めて1年ちょっとですが、その間にも大きな地震が何度かありました。
日本と並んで自然災害が多いため、ここは日本へ居る時と同様に災害リスクに対する意識を持っておく必要があります。
本記事では、1年間実際に生活して感じた、台湾生活のメリット・デメリットを紹介しました。
近年ではグローバル化や働き方・ライフスタイルの変化から、海外移住を検討する日本人が増えています。
どの国にもメリット・デメリットは存在します。勿論台湾にも住みにくい点は沢山あります。
しかし台湾は他国に比べると、比較的住みやすい国だと感じています。
台湾移住を検討している方は、本記事を参考にぜひ台湾生活の良し悪しを認識してください。
皆さんの台湾生活がうまくいくことを祈っています。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。