こんにちは!トッピーです。
台湾で就活をして、現地採用の仕事をゲットしました。ただ、採用されて即仕事開始とはなりません。
台湾で正社員としてフルタイムで働くには、就労ビザが必要になります。そして就労ビザで台湾へ入国した後、居留証の申請も必要になります。
本記事では、現地採用されてからの必要な手続きの流れを紹介します。
台湾で働く予定の方は参考にしてください。
採用されてからの手続きの全体の流れは以下の通りです。
- 労働許可証の取得
- 就労ビザの取得
- 台湾へ入国して居留証取得
次章より1点ずつ、解説していきます。
採用されたらさっそく就労ビザ取得!とはならず、まずは労働許可証を取得する必要があります。これは、外国人が台湾で働くことを許可されたという証明書類です。
台湾労働部から発行されるもので、企業から労働部への申請となります。必要書類がいくつかあるので、それらを企業へ送る必要があります。
必要書類は以下の通り。全て電子版(pdf)でよいので、メールで送ればよいです。
- パスポート
- 職歴証明書類(以前の会社の退職証明書)
- 最終学歴証明書
- 雇用契約書(会社が用意した書類にサインするだけ)
こちら側で準備する書類はこれだけです。書類を送ったら企業が労働部へ申請手続きを行なってくれます。その後、審査に7営業日程度要します。
私の場合、以下のような日程でした。
- 8/15:会社から労働部へ申請
- 8/25:会社へ労働許可証が届く
- 8/27:手元に届く
私は当時台湾に居たので労働許可証が発行されて手元に届くまで数日でしたが、日本に居る方は台湾から送ってもらう必要があるので、もう少し時間が掛かるかもしれません。
労働許可証が取得できたら、労働ビザ申請に向かいます。
日本の各弁事処(大使館的な場所)で申請をする必要があります。
ビザ申請場所の確認
ビザ申請場所は、自分の現住所に基づいて決まります。
各弁事処の管轄区域は以下の通りです。
- 札幌弁事処:北海道
- 駐日代表処:東北地方/甲信越/関東地方
- 横浜弁事処:神奈川県/静岡県
- 大阪弁事処:近畿/東海/北陸/中国/四国
- 福岡弁事処:九州地方/山口県
- 那覇弁事処:沖縄県
こちらで詳細確認してください>>台北駐日経済文化代表処 査証(ビザ)
弁事処によって申請手順が若干異なることがあるので、必ず自分が申請に行く弁事処のHPを確認するようにしましょう!
必要書類の準備
必要書類は以下の通りです。
- 労働許可証(原本必須)
- 労働許可証のコピー
- パスポート(残存有効期限6ヶ月以上)
- パスポートのコピー1通(A4)
- 申請書1通
- カラー写真2枚(サイズ[横3.5x縦4.5cm] / 頭部3.2~3.6cm / 6ヶ月以内撮影)
- 現住所証明
- 査証費用
1点ずつ、簡単に解説していきます。
Step1で取得した労働許可証です。原本必須なので、必ず会社から原本を受け取るようにしましょう。
コピーをA4で持っていきましょう。
残存有効期限が6ヶ月以上あることを確認しましょう。
A4でコピーして持っていきましょう。
専用サイトにて個人情報を登録完了後、該当用紙(A4)を印刷して持っていきます。
こちらを参考に、記入を進めていきましょう。戸惑いそうな箇所について、どうやって記入すべきか解説します。
- 就労ビザは居留ビザ(180以上の滞在予定)となるので、「above 180 days」を選択します。
- 渡航目的は「Employment」となります。
- 台湾への入国予定予定日ですが、正確な日程が決まっていない場合は大体の日付でOKです。ビザが発行でき次第渡航可能なので、この日付に出発しないといけないわけではないです。
- 台湾を出国する日ですが、決まっていない場合は大体の日付でOKです。私は約3年後で記入しました。
- 職種を選択します。私はエンジニア職ですが、該当項目が無かったので「labor」を選択しました。
- 会社名を記入します。
- 台湾にいる関係者の名前を書きます。特定の人がいない場合は、会社名 or 会社の責任者を記入しておけばよいです。私は友人の名前を記入しました。
- 関係者の電話番号を記入します。会社名を記入した場合、会社の電話番号を記入します。
- 上記との関係を記入します。会社の場合、companyと記入すればよいです。私は友人の名前を記入したため、friendで提出しました。
規定のサイズがあるので、気をつけましょう。(サイズ[横3.5x縦4.5cm] / 頭部3.2~3.6cm)
サイズに問題があると撮り直しになります。
- 本人申請・・・原本要提示[住民票・運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード](いずれか1点)
- 代理申請・・・申請者の上記証明書いずれかの全頁コピー[住民票のみ要原本]
8900円となります。(2022年9月時点)
ビザ申請へ
必要書類が揃ったら、実際に弁事処へ向かってビザ申請を行いましょう。
各弁事処の受付時間や申請方法を事前にしっかりと確認しましょう。弁事処によっては予約が必要なところもあるようです。大阪弁事処の場合、予約不要でした。
私は9/2の午後に必要書類を提出しました。申請自体は10分程度で終了しました。
受け取りは9/16で、申請から受取まで10営業日程度かかると考えておくとよいでしょう。
就労ビザが取得できたら、台湾へ入国可能です。
台湾へ入国後は、45日以内に居留証(ARCともいう)の申請に行きましょう。(※以前は15日以内だったのですが、2022年9月現在、コロナ隔離を考慮して45日以内となっています)
居留証とは台湾での居住を許可する証明書であり、入国を許可するビザとは異なります。就労(居留)ビザで入国した人は、必ず期限内に居留証の申請に行きましょう。期限を過ぎると罰金があります。
必要書類の準備
必要書類は以下の通りです。
- 申請書
- パスポート、就労ビザ(原本とコピー)
- 労働許可証(原本とコピー)
- 在職証明書
- カラー写真1枚(サイズ[横3.5x縦4.5cm] / 頭部3.2~3.6cm / 2年以内撮影)
- 申請費用
- 賃貸契約書などの住所を証明する書類(原本とコピー)
1点ずつ、簡単に解説していきます。
居留証用の申請表を記入する必要があります。移民署でもらって記入すればよいです。
コピーも必要になります。コピー機は移民署にあるので、現地で行っても大丈夫です。
こちらもコピーが必要になります。
在籍証明書は会社に記入してもらう必要があります。
台湾移民署のサイトに在籍証明書のフォーマットが用意されているので、ダウンロードして会社に記入してもらいましょう。
これをダウンロード>>在職証明書
台湾移民署サイト 居留証申請について↓
規定のサイズがあるので、気をつけましょう。サイズに問題があると撮り直しになります。
申請年数分のお金を持っていきましょう。
- 1年:1000元
- 2年:2000元
- 3年:3000元
現在住んでいる場所(台湾)の住所証明が必要になります。なので、居留証申請前に家を見つけて契約する必要があります。
居留証の申請場所
台北の場合、MRT小南門近くの移民署で行います。
内政部移民署
電話:(02)2388-3929
開館時間:8:00 – 17:00(月〜金)
住所:台北市廣州街15號
アクセス:MRT小南門駅2番出口から徒歩5分
居留証申請の流れ
- 受付番号取得
- 申請表記入、コピー取得
- 番号が呼ばれるまで待機
- 申請
1つずつ、解説していきます。
移民署に着いたらすぐに発券機で受付番号を取得して、居留ビザ用の申請書を取ります。
入口すぐの場所に申請用紙、発券機があります。
申請書は、「外國人居(停)留案件申請表」と呼ばれるものです。スタッフの方もいるので、分からなければサポートしてくれます。
こんな申請書です↓
受付までに時間があるので、その時間を使って申請表を記入します。また、必要書類のコピーがまだ準備できていない方も、この時間で行いましょう。
コピー機は受付カウンターに向かって左手にあります。
多くの人が申請に来るので、恐らく多くの待ち時間があります。
私も何度か移民署へ行っていますが、大体1時間近く待ち時間がありました。
番号が呼ばれるまで、このスペースで座って待ちます。
自分の番になると、英語と中国語でアナウンスがあるので、指定番号の受付カウンターに向かいます。
英語・中国語が不安な方も、モニターに受付状況が表示されるので、こちらを確認すれば大丈夫です。
指定の受付カウンターに行って、申請を行います。必要書類を渡せば手続きを進めてくれます。
特に問題なければ、申請自体は10分程度で終わります。
申請が終わったら領収書を受け取ります。これを持って指定日に受け取りに行けば、完了です!
私は9/21に申請に行って受け取りが10/5でした。申請から受取まで10営業日程度かかると考えておくとよいでしょう。
本記事では、台湾で採用されてからの就労ビザ、居留証取得の流れを解説しました。
資料を準備したり、各所へ申請に行ったり、申請から受領まで時間があったりと、正直かなり大変でした。
煩雑でやることが多いですが、台湾で働くためにはこのような手続きが必要になります。
台湾で働く予定の方はぜひ参考にしてください。
それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。